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動画編集をAIで自動化すると、どこまで時間が減るのか

OMU編集部

編集に時間がかかって投稿が止まる。これは意志の問題ではなく、工程の問題です。AIの自動編集は無音カットや言い淀みの除去まで自動でこなしますが、消える工程と残る工程ははっきり分かれています。この記事では、実際の検証で素材がどれだけ短くなったかを示したうえで、それでも残る工程を整理します。

目次

編集で止まるのは、作業量が読めないから

編集が続かない理由は「面倒だから」ではありません。終わりが見えないからです。

撮影は「10分撮る」と決めれば10分で終わります。編集は違います。素材の出来によって、30分で終わることも3時間かかることもあります。この読めなさが、着手をいちばん重くします。

そして編集の中身を分解すると、大半は判断を要しない反復作業です。

工程 中身 判断が要るか
不要部分のカット 無音・間・言い直しを切る ほぼ不要
言い淀みの除去 「えー」「あの」を切る 不要
文字起こし 話した内容を文字にする 不要
字幕を入れる 文字を画面に載せる 不要
縦型に整える 比率・解像度を揃える 不要
どこを残すか決める 話の筋を通す 要る
強調する言葉を選ぶ どこを目立たせるか 要る

判断が要らない工程は、自動化できます。 ここが実際どれくらい減るのかを見ていきます。

自動化で実際にどれだけ減ったか

当社が通しで検証したときの数字を出します。

自動編集の検証(当社の実測)

項目
素材の長さ 130.2秒
完成した動画 77.4秒
残したブロック 22
捨てたブロック 9
削られた割合 約41%

※ 当社の検証環境での1例です。素材の質によって結果は変わります。一般的な平均値ではありません。

素材の41%が削られました。 内訳は、無音・間・言い直し・言い淀みです。

これは「短くなった」という話ではありません。同じ内容が、間延びせずに伝わる長さになったということです。素人が撮った素材は、話し始めるまでの間、言い直し、「えーと」が必ず入ります。それを人が手作業で切ると、130秒の素材で30分〜1時間かかります。

自動化できる工程と、できない工程

「AIで編集が全部終わる」わけではありません。線ははっきりしています。

自動化できる 自動化できない
無音・間のカット どの話を残すか
言い淀み(「えー」「あの」)の除去 どの言葉を強調するか
文字起こし・字幕生成 字幕デザインの最終調整
縦型への変換・比率調整 BGMの選定(感情に関わる判断)
話者への自動追従 そもそも何を話すか

一般に公開されている解説でも、自動化できるのは無音カット・字幕生成・切り抜き抽出までで、テロップデザインの最終調整やBGMの感情的な選定には人手が要るとされています。当社の検証でも同じ線でした。

つまり自動編集が消すのは「作業」であって「判断」ではありません。

テンポは真似できる——参考動画を数値で測る

「この動画みたいにしたい」は、実は数値化できます。

憧れのリールを1本渡して採寸すると、こういう数字が出ます。

参考動画の採寸(当社の実測例・1本)

項目
動画の長さ 81.2秒
カット数 51カット
1カットの長さ(中央値) 0.92秒(最短0.08/最長7.5)
冒頭フックの長さ 1.04秒
絵が変わらない最大時間 1.8秒
字幕の級数 96px(極太ゴシック)

※ 当社が実際に採寸した1本の例です。この数値が正解というわけではありません。

1カットの中央値が0.92秒です。つまり1秒経たずに画が切り替わっています。「テンポが速い」と感じる動画は、感覚ではなくこの数字で速いのです。

そして絵が変わらない最大時間が1.8秒。ここを超えると視聴者が飽きる、という上限がその動画にはありました。

自分の動画を同じように測ると、「テンポが違う」の正体が数字で分かります。中央値が3秒なら、それは真似したい動画の3倍ゆっくりです。

それでも編集が続かない場合

自動化しても続かないなら、問題は編集にありません。

状況 実際の原因
編集ツールを入れたが使っていない 素材が無い。撮影の工程で止まっている
編集は終わるが投稿しない 仕上がりに納得できていない。基準が高すぎるか、企画が弱い
編集も投稿もするが続かない 企画が続かない。毎回ゼロから考えている

3つ目が最も多い形です。編集を自動化すると1本あたりの時間は確実に減りますが、「何を話すか」を決める工程は残ります。ここが詰まっていると、編集が速くなっても本数は増えません。

投稿が続く仕組みの作り方は、SNS投稿が続かない本当の理由に整理しています。

導入するときの順番

ツールを選ぶ前に、自分の工程を測ってください。

① 1本あたりの時間を工程ごとに記録する

編集だけで何分使っているかを、1週間だけ実測します。推測ではなく実測です。

② 判断が要らない工程がどれだけあるか見る

無音カット・言い淀み除去・字幕入れで、編集時間の何割を使っているか。ここが半分を超えていれば、自動化の効果が出ます。

③ 半分未満なら、自動化しても効きません

編集時間の大半が「どこを残すか」の判断に使われているなら、それは自動化の対象外です。その場合は撮り方を変えるほうが早くなります(言い直さない、間を空けない、要点から話す)。

④ 参考動画を1本決めて採寸する

テンポを合わせたい動画があるなら、先に測ってください。感覚で合わせようとすると、毎回ぶれます。

まとめ

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OMUは、リクエストを1本送るだけで絵コンテ付きのリール台本を専用ページにお届けします。何を話し、どんな画を撮ればいいかがカットごとに分かるので、スマホひとつで撮れます。

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執筆:OMU編集部(株式会社FORSPECT)

事業者向けInstagram運用支援サービス「OMU」を運営。サロン系アカウントを中心に 16,752投稿を収集し、619件を勝ち負けラベル付きで分析。別途リール292本を全件解析しています。記事の数字はすべてこの実測データか、公式に公開されている情報に基づいています。